皆さん、こんにちは!
バイリンガル大学生のKoru(コル)です!
今回は世界で注目されているFILA(フィラ)についてご紹介したいと思います。
もくじ

『FILA』は、1911年にイタリアのある兄弟(フィエラ兄弟)によって創業されました。
初期はイタリアのアルプス地方の人たち向けの衣料を製造していましたが、1970年代からスポーツウェアも手がけるようになります。
また、自動車メーカーの傘下に入っていたため、主にモータースポーツのユニフォームを手掛けていました。
そして、2003年にアメリカの投資ファンドに買収され、『FILA』の本社をニューヨークに移転します。
さらに、2007年には、韓国のFILA Korea(フィラ・コリア)がニューヨーク本社を買収することで、FILA Koreaは全世界のFILAブランド使用権を収得し傘下に収めました。
今では韓国のストリートブランドの代表格にもなった『FILA』ですが、意外にも韓国のブランドになったのはごく最近の出来事です。

FILAは昔ながら人気のあるブランドではありましたが、2000年代頃には低迷期もありました。
FILAは若者には比較的馴染みのないようなモータースポーツやゴルフウェアを主に手掛けていたため、若者にはあまり知られてませんでした。
少なくとも私が韓国にいた頃にはおじさんが着るようなブランドで、少しダサいという印象もありました。
しかし、そんなFILAの低迷を救ったのが、FILA Koreaの設立者のユン・ユンス会長です。
当時、普通のサラーリーマンのユンさんは衣料を主に販売していたFILAにスニーカーの販売を提案したのですが、そのスニーカーはFILAの衣料売り上げを大幅に超え、異例の大ヒットを起こします。
その大ヒットがきっかけで、ユンさんは会長として提案を受け、さらにその20年後にはFILA本社を買収することになります。
2015年以降にはFILAはターゲット層を若者にするためにストアのコンセプト、商品、ロゴなどを大幅にリニューアルし、価格帯も若者が手が届きやすい値段に下げることにしました。
それは今までのFILAの長い歴史にはなかった大きな変化でした。
その変化のおかげで、FILAの売り上げは、2016年の9671億円の売り上げに対し、2018年には2兆9546億円という実績を残すことができました。
2年間で約3倍もの売り上げが伸びるなんて、普通だとありえないですよね。。。
2015年までのFILAはスポーティーなブランドだったとすると、2015年からのFILAはストリート系のブランドです。
なので、今までのFILAとはまったく違うブランドと言っても過言ではありません。


ハイブランドとは無縁だったとも言えるFILAはイタリアを代表する世界的ファッションブランドであるFENDIとコラボするほどの知名度が上がり、
世界的に大人気な防弾少年団(BTS)がグローバルモデルとして宣伝するまでに上り詰めました。
NIKEやADIDASもこの驚異的な成長に恐れているに間違いありません。
ニューヨークの百貨店やタイムズスクエアの電子掲示板にも宣伝し始めているFILA。
また、BTSの活躍とともにこれからの需要はさらに伸びそうです。
今後の活躍に期待ですね。

